2024.02.01
高級老人ホームとは?特徴や施設例、入居費用目安を解説
「高級老人ホーム」と聞いて、どんな施設が思い浮かびますか?
ニュースなどでは「入居金が数億円に及ぶにもかかわらず、入居待ちがあとを絶たないホームもある」などと話題になることもありますが、入居金が数億円と聞けば、確かに「高級老人ホーム」に間違いなさそうです。
ただ、「老人ホーム」の運営目的は、高齢者が安心して自分らしく暮らせる場所であること。価値観は人それぞれですから、もしかしたら「高級」の定義はお金だけではかれるものではないかもしれません。
そこで今回は、「高級」といわれる老人ホームの種類や条件について解説します。株式会社ソラストが運営するソラスト・プレミアムシリーズの介護付有料老人ホームを例に、「安心して高齢者が暮らせる場所」という視点で高級老人ホームについてご紹介します。
「高級」といわれる高齢者施設・住宅にはどんな種別があるの?
まず、「『高級』とは何か?」を考える前に、どんな種別の高齢者施設・住宅があるのかを見ていきましょう。
介護付有料老人ホーム
介護付有料老人ホームは、介護などのサービスが付いた高齢者向けの居住施設のこと。
「介護付き」とあるホームは、都道府県から「特定施設入居者生活介護」の指定を受け、要介護度に応じた食事や入浴、排泄など日常生活上の支援やリハビリなど機能訓練の介護サービスが提供されます。また、介護スタッフが24時間常駐し、施設によっては看護師などの医療スタッフが24時間常駐体制をとっています。
入居対象者は原則として介護保険対象となる65歳以上の人です。「介護付き」とあるように、介護サービスの提供が前提ですから、入居後に介護度が上がっても、原則として支払う費用が大きく変わることはありません。
住宅型有料老人ホーム
住宅型有料老人ホームで受けられるのは、食事の提供や掃除、見守りなどを中心とした生活支援サービスです。施設では、介護保険は適用されないため、介護サービスが必要になった場合は外部の介護事業者による訪問介護、訪問看護などの介護サービスを利用します。
その場合は、在宅で介護サービスを受けるのと同様に、利用したサービスに応じて介護保険の自己負担分の支払いが必要です。そのため、要介護度が高くなってたくさんの介護サービスを受けるときは、支払う費用も高額になります。
逆に、要介護度が低く、介護サービスなどの利用が少なければ、全体の費用は抑えられるでしょう。
健康型有料老人ホーム
健康型有料老人ホームは、介護が不要で、自立した生活が可能な元気な高齢者向けの施設です。
施設スタッフによる見守りや食事、掃除などの生活支援サービスが受けられます。また、露天風呂やカラオケルーム、トレーニングルームの設備があるなど、施設によって特徴をもたせています。
ただし、あくまでも自立した高齢者が対象のため、要介護度の認定を受けた場合には、退去しなくてはなりません。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
サービス付き高齢者向け住宅は、バリアフリーが完備された高齢者向けの賃貸住宅、国土交通省・厚生労働省が所管の「高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)」の改正によって創設されました。
あくまでも賃貸住宅ですから、入居時に支払うのは敷金となり、初期費用が抑えられることで人気があるようです。
安否確認や生活サービスなどは受けられますが、介護が必要になった場合は、住宅型老人ホームと同様に、外部の介護事業者と契約、介護サービスを受けることになります。
■ソラストのサービス付き高齢者向け住宅について詳しくは下記リンクをご覧ください。
サービス付き高齢者向け住宅 »
高級老人ホームの条件ってなんだろう?
「高級」という視点を考えるとき、老人ホームのどのようなところに着目すればよいのでしょうか?
「高級老人ホームだと思っていたのに入居したら何か違う…」と後悔してしまう事態は避けたいものです。そこで例えば、以下のようなポイントで、入居施設の条件を考えてみるのがおすすめです。
<高級老人ホームを検討する際のポイント>
- 立地
- 居室や間取り
- 共用スペース
- 食事
- アクティビティやレクリエーション、イベント
- 看護体制や介護体制
それぞれ、どのような視点で考えればいいのか、詳しく解説します。
立地が良ければ高級?
老人ホームを探すときに「立地」は大きな条件になります。
「長年暮らしていた自宅から近い場所がいい」という人は少なくありません。また、「自宅からは離れてしまうけれど、子どもや孫にいつでも会える距離のホームがいい」「自然が多い場所がいい」など、条件は人それぞれ違うでしょう。
とはいえ、不動産と同様に、「立地」すなわち地価は入居金(家賃前払金に相当)に跳ね返ります。仮に「立地の良い老人ホームを高級とする」のであれば、交通の便が良かったり、近隣にさまざまな施設が充実していたりする立地にある老人ホームは、入居金が高額になる傾向があります。
ソラストが運営するソラスト・プレミアムシリーズのひとつ「せらび有栖川」も、東京都港区南麻布の有栖川宮記念公園そばの閑静な住宅地にあり、交通の便、周辺環境ともに抜群の立地です。
居室・間取りが広ければ高級?
日々、快適な暮らしを送るためには、入居者それぞれに必要な居住環境や適切な広さというものがあります。例えば、同居家族と暮らしたり、自分で元気に動き回れたりするうちは、戸建てやファミリー向けマンションに代表されるような間取りや広さが求められるでしょう。
しかし、高齢者の暮らしを考えると、足腰が弱っていたり車イスを利用していたりすることを考えて、用事をするのに移動距離が短かくて済む、段差がない、導線がシンプルといった空間のほうが快適に過ごせると考えられます。
では、最適な居室空間はどのくらいの広さなのでしょうか?施設種別によっても異なりますが、厚生労働省「特定施設入居者生活介護(PDF)」(社保審-介護給付分科会 R2.7.8)によると、介護居室の設備基準は以下のように示されています。
- 原則個室
- プライバシーの保護に配慮、介護を行える適当な広さ
- 地階に設けない など
また、主な施設の居室面積についても、以下の表のような基準があります。
<主な施設の居室面積基準>
施設 | 入居者1人当たりの床面積 |
---|---|
有料老人ホーム | 13㎡以上 |
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)※共用部あり | 18㎡以上 |
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)※共用部なし | 25㎡以上 |
例えば、介護付有料老人ホームのソラスト・プレミアムシリーズ「せらび恵比寿」は、居室面積は20㎡前後で面積基準を上回っています。
共用スペースが充実していれば高級?
老人ホームなどの高齢者施設には個人スペースである居室以外に、全ての入居者が利用できる共有スペース(共有施設)があります。ダイニングルームやリビングルーム、浴室、リハビリ設備、家族との面談室などが一般的な共有スペースです。
ダイニングやリビングは、入居者同士がコミュニケーションをとる場所として、また、要介護度が高い人はスタッフの目の届くリビングルームで過ごす場所にする、といったかたちで活用されます。
一般的な共用スペース以外にも、カラオケルームやシアター、小規模イベントが開催できるホール、檜風呂を備えた施設もあります。これらの設備は入居者の生活の質を向上し、快適な暮らしをサポートするためのものです。
入居前の施設見学時には、その施設で「どのような過ごし方をしたいのか」「どのような暮らしができるのか」という視点で生活をイメージしてみると、必要な共有スペースの条件をより明確に考えられるかもしれません。
例えば、ソラスト・プレミアムシリーズ「グレースメイト目白」には、富士山を望める展望風呂があります。入居者の皆さんは、檜の湯船に浸かる時間を何より楽しみにしています。
おいしい食事が提供されれば高級?
老人ホームで提供される食事は、入居者に喜んでもらえるように、味はもちろん、季節の食材を使って、見た目や栄養バランスなどにも工夫が凝らされています。また、嚥下機能が落ちた人などに向けた、ソフト食や病気療養食なども入居者の健康状態に合わせて用意されるのが一般的です。
ほかにも、生活が単調になってしまわないように、暮らしに彩りを与える季節ごとの行事食の提供や、お誕生日イベントなど、楽しみながら食事ができるような配慮も。中には、ホテルのような豪華レストランで、数種類から好きなメニューを選べるホームもあります。
実際に提供されている食事は、入居前の見学会などで試食できるホームもあるので、試してみるのがおすすめです。
ソラストが運営するソラスト・プレミアムシリーズのひとつ「せらび有栖川」では、専任の調理スタッフが、入居者の皆さんに「おいしいものを、おいしい時期に」食べていただけるよう日々腕をふるっています。手作りおやつも人気です。
アクティビティ、レクリエーション、イベントが充実していれば高級?
入居者のQOL(Quality of Life:「生活の質」を意味し、身体的・精神的・社会的・文化的な人生の満足度)を向上させるために、日々のアクティビティやレクリエーション、イベントは欠かせません。
一般的な老人ホームでは、入居者の身体機能の維持や向上、脳の活性化、認知機能の低下予防、入居者同士のコミュニケーションを目的にしたアクティビティやレクリエーション、イベントなどのプログラムを計画して実施しています。花見や夏祭り、クリスマスなどのイベントは、なかなか外出しづらい入居者が季節を感じる絶好の機会です。
また、音楽療法やペットセラピーなど、場合によっては外部講師を招いた有料(実費)のプログラムを提供しているケースもあります。人によって趣味嗜好の違いはありますが、生活を彩るこうしたアクティビティやレクリエーション、イベントの充実度や豪華さは、施設での過ごし方を左右するポイントといえるでしょう。
ソラストが運営するソラスト・プレミアムシリーズのひとつ「せらび恵比寿」では、年に一度、ご家族との食事会、都内観光など、入居者のどんな願いも叶える「プラチナDAY」を実施しています(コロナ以降、外出イベントや面会を制限していたため、今後再開予定)。
看護・介護体制が充実していれば高級?
介護付有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護)の「人員基準」は、要介護者に対する看護・介護職員の割合は3対1以上、つまり要介護者3人に対して1人以上の介護職員を配置することが規定されています。
中には、手厚い人員体制を提供しているホームもあります。もちろん、その分の費用は介護保険外となり月額利用料に上乗せされるため、サービス内容と費用については事前確認が必要です。
ソラスト・プレミアムシリーズのホームの人員配置は施設によりますが、プレミアムシリーズの一部では、要介護者2人に対して1人の介護体制を提供しています。
ソラストで最も高級!ソラスト・プレミアムシリーズのこだわり
ここからは、株式会社ソラストが運営する施設のうち、最も高級な介護付有料老人ホームブランドのソラスト・プレミアムシリーズから、おすすめ施設の特徴をご紹介します。いずれも、便利な立地に位置し、24時間サポート体制を提供しています。
「もう1人の家族になりたい」…高級介護付有料老人ホーム ソラスト・プレミアムシリーズのこだわり
ソラスト・プレミアムシリーズは、ソラストの中でもハイグレードな介護付有料老人ホームです。厳選された住環境と上質なホスピタリティで「すばらしい人生」を謳歌していただけるサービスをお届けしています。
入居者一人一人に合わせた細やかな対応を心がけており、スタッフ一同の願いは「もう1人の家族になること」。できる限りご自宅と同じように暮らしていただけるようサポートしています。
せらび有栖川(ありすがわ)
「高級」たる所以は、食のプロも絶賛するおいしさ満点の食事。旬の食材を使うことで入居者に四季を感じてほしいと、料理長が腕をふるいます。入居者のお体の状態に合わせた「ソフト食」や四季折々の行事食にも力を入れている点も特徴です。
一人一人に寄り添った介護は、入居者のみならず、ご家族からも信頼されています。
■施設情報・周辺環境・ご利用料金は下記リンクでご確認ください。
せらび有栖川
施設所在地:東京都港区南麻布5-12-12
せらび恵比寿
「高級」たる所以は、きめ細かに入居者一人一人のニーズに応える「Only One」サービス。恵比寿や恵比寿ガーデンプレイスへも徒歩圏内の便利な立地も魅力です。通院や買い物には無料の送迎車でお送りしています。
恵比寿でのショッピングやホテルでの食事などのイベントも好評です。ターミナルケアにも対応し居室でご家族と最期の時間を過ごしていただけます。また、音大出身のホーム長による音楽アクティビティも好評です。
■施設情報・周辺環境・ご利用料金は下記リンクでご確認ください。
せらび恵比寿
施設所在地:東京都目黒区三田2丁目10-20
グレースメイト目白
「高級」たる所以は、スカイツリーを望む10階フロアのリハビリルーム。入居者一人一人のお体の状態に合わせてさまざまなリハビリを実施します。
リハビリのあとは、富士山が望める展望風呂で檜の浴槽に浸かれば、疲れも吹き飛びます。ご家族がホーム内の様子を見られるライブ映像も評判です。
■施設情報・周辺環境・ご利用料金は下記リンクでご確認ください。
グレースメイト目白
施設所在地:東京都豊島区南長崎1-19-12
ソラスト・プレミアムシリーズに入居するための費用目安
高級老人ホームへの入居にはどれくらいの費用が必要になるのでしょうか?
ここでは、ソラストで最も高級な介護付有料老人ホームブランドのソラスト・プレミアムシリーズの入居費用目安をご紹介します。
入居一時金(前払金)
入居一時金(前払金)とは、終身にわたって支払う家賃相当額の一部のことです。例えば、「グレースメイト目白」では、入居時に前払金の30%を償却、残りの70%を入居日より日割りで償却します。ただし、入居時の年齢によって償却期間は異なります。
また、入居時には別途敷金が発生します。敷金は、退去時の居室の原状回復費(自然損耗、経年劣化は除く)、入居者に責任がある施設・備品の汚損や破損・減失による修繕費、消毒・クリーニングなどの清掃費に充当される費用です。
月額利用料
月額利用料は、家賃相当金額のほか、管理費(管理人件費、施設維持費、保険費、その他経費をもとに算定)、食費(食材費、厨房管理運営費をもとに算定)の合計額です。
有料サービス費・実費
有料サービス費・実費は、要介護度に応じた介護保険自己負担分、おむつや福祉用具などの実費、医療費、薬剤費のほか、協力医療機関以外に通院・入院する場合の付き添い費、有料レクリエーション参加費、持込電化製品にかかる電気代、通信費、理美容代、マッサージ代、新聞雑誌購読料、ドライクリーニングなどの実費が毎月かかります。
ソラスト・プレミアムシリーズのご利用料金一覧表
実際の入居費用は、利用するサービスや契約形態などによっても異なりますが、各施設のご利用料金目安は次の表のようになります。月額利用料金の内訳など詳細・最新情報は各施設ページをご確認ください。
<せらび有栖川のご利用料金目安>※2023年12月現在
生涯契約プラン | 1年契約プラン | 月契約プラン | |
---|---|---|---|
入居一時金(非課税) | 3,500万円 | 720万円 | 0円 |
月額利用料金(税込) | 293,388円 | 293,388円 | 893,388円 |
<せらび恵比寿のご利用料金目安>※2023年12月現在
生涯契約プラン | 1年契約プラン | 月契約プラン | |
---|---|---|---|
入居一時金(非課税) | 3,000万円 | 600万円 | 0円 |
月額利用料金(税込) | 272,130円 | 272,130円 | 772,130円 |
※住居専用面積20㎡の場合
<グレースメイト目白のご利用料金目安>※2023年12月現在
前払金プランA | 前払金プランB | 前払金プランC | 月払いプラン | |
---|---|---|---|---|
前払金(非課税) | 1,720万円 | 2,200万円 | 2,440万円 | 0円 |
月額利用料金(税込) | 276,778円 | 226,778円 | 201,778円 | 534,278円 |
※ご入居時年齢が65~74歳の場合
ハイグレードなサービスと合わせて、安心して自分らしく暮らすための選択を
今回、ご紹介したように「高級老人ホーム」には、食事や設備の豪華さ、アクティビティやイベントの充実など、快適に暮らせる条件がそろっています。ただ、何を「高級」ととらえるのかの価値観は人それぞれで、施設選びに迷ってしまうかもしれません。
そこで大切になるのは、入居する施設が「高齢者(入居者ご自身)が安心して、自分らしく暮らせる場所であるか」という視点です。住み慣れた地域や家族を離れ、入居後も豊かに過ごせる老人ホームが見つかれば、何よりも贅沢なホームになるでしょう。
ソラスト・プレミアムシリーズは、厳選されたプレミアムな立地と安心の24時間サポート体制を兼ね備えた、ハイグレードな介護付有料老人ホームです。何より、ご自宅で家族と一緒に過ごしているかのように、笑顔で自分らしく生活するための充実したサービスの提供を大切にしています。ぜひ一度、お気軽に資料請求・施設見学をお問い合わせください。
この記事の監修担当をご紹介します。
ディレクター
澤田 和貴
他社の有料老人ホームで介護職~介護主任として勤務。その後2019年にソラストに入社し、現在はディレクターとして、東京都・神奈川県の6事業所の運営管理をおこなっております。
入居者様・ご家族様・職員ができるだけ幸せになれるよう、お手伝いをしたいと思いながら働いています。
ソラストは、何か課題があったとしても、そこから何ができるかを考え、入居者様のために柔軟に動くことのできる魅力的な職員がいるところが魅力に感じています。
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